解決事例

異議申し立ての結果12級が認定され、総額約1054万円を獲得することができた事案

2019.10.30 右腓骨遠位端骨折・右脛骨遠位端骨折等 12級
             
被害者 60代 男性
後遺障害等級 12級
受傷部位 上肢(手・腕・肩)
被害内容 右腓骨遠位端骨折・右脛骨遠位端骨折等
獲得額合計(自賠責保険金+解決金)
サポート前サポート後
提示なし1054万円

1ご相談内容

事故当初、警察官には「即死が当たり前の状況だった」と言われ、医師からは「右腕骨折と右足の内側くるぶしは潰れて右足は粉砕骨折しており、手術をしても60%の可能性で普通に歩くのは無理でしょう」という診断を受けておられました。入院時には、お見舞いに来た加害者の反省のない態度に怒りを覚え、全身の激痛に耐えながらの入院生活を送っていました。地獄のような2ヶ月の入院生活ののち、退院されましたが、いろいろな手続きに追われて対応に困ったところ、通っている接骨院の先生より紹介を受けて、弊所にご相談にいらっしゃいました。

2サポートの流れ

治療の状況を定期的に確認していく中で、痛みが強いことが辛いご様子だった為、整形外科の受診のみでなく、麻酔科に通院することをお勧めしました。痛み止めの処方を増やしてもらい、痛みをコントロールしながら日常生活を送ることができるようになったご様子でした。また、痛みの強さからCRPS等が疑われた為、サーモグラフィの検査をお勧めし、検査していただいたところ、サーモグラフィの結果にも異常が見つかりました。
結果として、CRPSが認められたわけではありませんが、のちにご本人様から、サーモグラフィを教えていただき、検査をできたことが良かったとのお言葉を頂戴することができました。
2年の通院ののち、自賠責保険へ後遺障害等級の申請をしました。当初は14級という結果でしたが、弁護士が、これまでの経験上、粉砕骨折でプレートを完全抜去できていない状態で、12級が認定されないのはおかしいと考え、様々な追加資料を提出して、異議申し立てを行なった結果、12級を獲得することができました。
また、加害者に対する感情が処理しきれずにいらっしゃるご様子だったので、被害者参加という方法があることをお教えし、実際に検察官に書面を提出する為のサポートも行いました。

3解決内容

治療期間が極めて長かった為、膨大な資料の整理に苦労したものの、相手方弁護士と交渉の結果、最終的には自賠責保険から回収した保険金のほか、示談金として830万円を獲得することができました。

裁判上、ご本人様の年齢を考えると、後遺障害逸失利益は定年後の再雇用の金額で算定されかねないのですが、交渉の結果、事故前年である定年退職前の収入を基に算定した金額を認めさせることができました。また、2年という治療期間の長さから裁判をした場合には、治療費や通院慰謝料が100%認められない可能性があったのですが、裁判にはせずに、裁判基準と同額程度の金額を獲得することができました。

4弁護士の所感・解決のポイント

複雑な案件だった為、弁護士の介入が必須の事件でしたが、要所要所でしっかりと見通しの説明を行い、ご本人様の意向に向き合いながら対応したことが、納得して頂ける解決につながったのではないかと考えています。
重症だからこそ、事故当初から長い時間をかけてサポートをしたことでしっかりと信頼関係を築くことができました。そのことで、ご本人様もこちらのアドバイスをきちんと受け止めて下さり、二人三脚で解決に向けて取り組むことができたことがこの結果につながったと自負しております。

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