コラム記事

弁護士比較サイト(法律事務所比較サイト・弁護士ポータルサイト)の注意点

2017.12.12 弁護士

弁護士比較サイトって何?

2016年3月31日現在の弁護士数は37,680人です(『弁護士白書2016年版』30頁)。
2004年の弁護士報酬自由化や弁護士広告自由化により、多くの弁護士がテレビ・ラジオ・インターネットなど多彩な媒体に広告を出稿しています。
 
中でもインターネットの弁護士紹介サイト、弁護士比較サイト、法律事務所比較サイト、弁護士ポータルサイト、法律事務所ポータルサイトなどと呼ばれる広告サイト(以下、「弁護士比較サイト」)には、一説によると有料・無料を問わず1万人以上の弁護士(弁護士の4分の1)が登録しているようです。
このポータルサイトは、得意分野や地域別の検索ができるなど大変便利ですが、得意分野に広告を出稿しているからといって、その分野で多数の実績があるとは限りません。

弁護士比較サイトの最大のメリットは何ですか?

弁護士比較サイトの最大のメリットは、得意分野や地域別の検索ができることかと思います。
例えば、特定の地域で○○に注力している弁護士を検索できます。
かつては電話帳で上から順番に電話をかける依頼者の方もいらっしゃったようですが、弁護士比較サイトの登場により、弁護士を選ぶ手間と時間は短縮されました。

弁護士比較サイトの得意分野に掲載していれば、本当に得意分野なの?

比較サイトにはメリットもありますが、注意点やデメリットもあります。
弁護士比較サイトの収益は、登録している弁護士の広告出稿料などです。そのため、ある意味では得意分野をお金で買うことになります。得意分野の掲載には、特定の客観的な基準があるわけではなく、得意分野の広告枠を買ったから得意分野と表示されるのです。
 
また実績があるから上位に掲載されているわけではありません。弁護士比較サイトの中には、上位に表示されるためにさらに広告料を支払うサイトもあります。
 
そして、全ての弁護士が加入している日本弁護士連合会(日弁連)は、専門弁護士制度を採用していませんので、例えば離婚専門弁護士という表示は適正ではありません弁護士比較サイトの得意分野は、専門という意味ではありません。
 
以上のような点に注意しつつ、弁護士比較サイトを上手に活用されるとよいでしょう。
 

どうすれば得意分野の弁護士を探せるの?

弁護士比較サイトで得意分野としている分野と弁護士や、法律事務所のホームページの記事が充実している分野が一致している弁護士や法律事務所は、本当の意味でその分野が得意分野といえます。また交通事故であれば、医師や柔道整復士に評判を聞いてみてはいかがでしょうか。

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