【解決事例】追突事故により、むち打ち症の主婦が総額350万円以上獲得した事例
依頼者 | 30代 女性 パート |
後遺障害等級 | 14級 |
負傷部位 | 首 |
傷病名 | 頸椎捻挫 |
獲得額合計 | 355万円 |
項目 | ご相談前 | 獲得額 | 増額幅 | |||||||||||||||||||
後遺障害等級 | – | 14級 | – | |||||||||||||||||||
入通院慰謝料 | – | 約120万円 | – | |||||||||||||||||||
休業損害 | – | 約30万円 | – | |||||||||||||||||||
逸失利益 | – | 約90万円 | – | |||||||||||||||||||
後遺障害慰謝料 | – | 約100万円 | – | |||||||||||||||||||
治療費等その他 | – | 約60万円 | – | |||||||||||||||||||
損害小計 | – | 約400万円 | – | |||||||||||||||||||
既払い額 | – | 約45万円 | – | |||||||||||||||||||
過失割合控除 | – | 0 | – | |||||||||||||||||||
自賠責保険金 | ‐ | 75万円 | – | |||||||||||||||||||
獲得額合計 (自賠責保険金+解決金) |
– | 約355万円 | – |
1 ご相談内容
車対車の追突事故に関するご相談です。事故発生から3週間程度でご相談いただきました。
今まで交通事故に遭ったことがなく、病院の選び方や通い方、交通事故全般の流れがわからず不安とのことでした。弁護士費用特約にも入っており、弁護士費用については心配ないと思われましたので、事故の初期の段階でご依頼いただきました。
2 サポートの流れ
本件は、いわゆるむちうち症の案件で、首の痛みを訴えていらっしゃいました。まだ頸椎のMRIを撮影されていなかったため、なるべく早期にMRIを撮影いただくようアドバイスいたしました。
1年以上治療を続けていましたが、首の痛みなどがとれないため、後遺障害等級の申請に進むことにいたしました。その結果、首の痛みに14級が認定され、示談交渉に進むことになりました。
示談交渉における争点は、治療期間の長さと、休業損害でした。
相手方保険会社は半年ほどで治療費の支払いを打ち切りましたが、その時点で被害者にはまだ痛みがあり、治療の継続をご希望でしたので、健康保険で治療を続けており、健康保険の負担分などが争点になりました。
休業損害については、主婦休業損害が問題となり、主にどの程度の休業が必要だったかという「休業割合」について争点になりました。
3 解決内容
一般的にむち打ち症の治療期間は6ヶ月ですが、依頼者様は実際に1年以上痛みが生じており、治療も継続されました。
休業損害についても同様に、通院に伴い家事に負担が生じていました。
これらの点を強調して相手方保険会社と交渉したことにより、結果として自賠責保険金75万円とあわせて、355万円の示談金を獲得することができました。
4 弁護士の所感・解決のポイント
本件は、事故の初期の段階からご相談いただいた事案でしたので、治療も初期の段階でした。交通事故において、治療を続けても後遺障害が残ってしまった場合、適切な後遺障害等級の認定を受けるためには、認定実務を理解している医師に通うこと、認定に必要な各種医療検査を受けていることが重要になります。
本件については、ご相談の段階ではMRIを撮影されておりませんでしたが、むち打ち症の後遺障害等級認定にあたって、MRI撮影をすることは必須となります。治療の初期の段階で弊所にご相談いただいたことにより、MRI撮影の重要性をアドバイスいたしました。そして、アドバイスしたことを依頼者様に実践していただいたことで、後遺障害等級が適切に認定されたと感じております。
交通事故で怪我を負った方は、上記のようなアドバイスを早期に受けることが重要ですので、早めに専門家にご相談されることをおすすめいたします。
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