解決事例

バイク事故でせき柱(背骨)に変形障害の後遺障害が残ってしまった方に、後遺障害等級11級が認定され1600万円以上の賠償金を獲得できた事例

2022.06.01 腰椎骨折・頸椎捻挫 11級
             
被害者 20代 男性 会社員
後遺障害等級 11級
受傷部位 頭部腰・背中
被害内容 腰椎骨折・頸椎捻挫
獲得額合計(自賠責保険金+解決金)
サポート前サポート後
提示なし1630万円

1ご相談内容

事故から半年程度経ってからのご相談でした。
事故態様は、ご依頼者がバイクで直進中、路外の駐車場から出てきた車と衝突したというものでした。

脊柱の圧迫骨折などの重いケガをされており、適切な後遺障害等級が獲得できるかが最重要のポイントでしたので、当初から弁護士がサポートした方がよいとのことでご依頼いただくことになりました。

2サポートの流れ

治療開始から9カ月が経過したころ、相手保険会社からそろそろ症状固定が妥当ではないかという連絡が入りました。

そこで、ご依頼者に主治医の意見を聞いていただいたところ、これ以上治療を続けても軽快の見込みがなく、症状固定という判断になるということでした。

そのため、残ってしまった後遺障害について自賠責保険へ後遺障害等級認定を取るための手続を進めました。自賠責申請手続に必要な書類を取り付け、診断書や後遺障害診断書、その他資料の内容を精査し、自賠責保険への後遺障害等級の申請を行いました。その結果、後遺障害等級11級を獲得することができました。

3解決内容

過失割合については争いがなく、逸失利益が争いになりました。

せき柱の圧迫骨折の事案の場合、逸失利益の算定基礎となる基礎収入や労働能力喪失期間が裁判例において結論が分かれていて、かなり争われております。

今回の事案では、当所と相手方保険会社の賠償額の提示額の開きが大きく、交渉がなかなか進展しませんでした。そのため、このまま示談交渉を続けたとしてもご依頼者の希望額を獲得できず平行線になる可能性がありました。

そこで、ご依頼者に説明し、訴訟を提起するか、このまま相手方保険会社の提示額で示談するかご意向を確認したところ、訴訟を提起してでも希望額を獲得したいと強いご希望をいただきました。
そこで、後遺障害による業務に対する具体的な支障や、事故直前に転職している経緯などを詳しく聞き取りました。

転職により収入は増えたとのことでしたが、事故後に収入が減ったため、減収を立証する資料を細かに収集しました。これら証拠書類のほか、ご依頼者から聴取した事情を相手方保険会社に詳細に示し、本当に訴訟による解決を望むのかどうかの判断を迫りつつ、再度検討するようにと強気な交渉を持ち掛けました。
その結果、ご依頼者の希望額となる賠償金1300万円を獲得することができました。

4弁護士の所感・解決のポイント

せき柱の圧迫骨折により、変形の後遺障害が残ってしまったケースの場合、裁判例では結論が分かれています。
ある一定ラインから先は、裁判をしたとしても、かえって示談交渉をしてた時より賠償金が落ちてしまったり、賠償金が伸びなかったりすることがあり得る類型の事故でした。

示談交渉でも適正な解決ラインを見極めて慎重に交渉を続ける必要があります。今回の件も、適正な解決ラインを見極めながら、かつ極力ご依頼者の希望に沿う形で示談交渉を続けた結果、適正な賠償金額を獲得できた事例です。

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