低髄液圧症候群の症状と後遺障害に認定される条件

低髄液圧症候群の症状

低髄液圧症候群とはCSFH、脳脊髄液減少症ともよばれ、髄液(脳と脊髄の周りを満たす液体)が少なくなることにより、頭痛・めまい・首の痛み・耳鳴り・視力低下・だるさなどの様々な症状を伴う病気です。

これらの症状は、硬膜、くも膜に何らかの理由で穴があき、髄液が漏れだし、内部の水と共に脳が動き脳神経や血管が刺激されることで引き起こされます。立ち上がる際に悪化する傾向があり、特に頭痛については起立性頭痛といわれます。

 

交通事故による外傷の場合には、その瞬間からでなく、しばらく(30分から数週間)の間隔を空けて発症します。
比較的急激に発症し、ある日を境に症状が現れ、生活が大きく変化していることも多く見受けられます。「むちうち」と混同されることも多く、いくつかの医療機関を受診し、特に異常なし、気のせい、などと相手にされず、時には心療内科、精神科を受診してくださいと言われ、二重の苦しみを負うこともあります。

 

低髄液圧症候群と認められる後遺障害等級は以下の通りです。

該当する等級 認定基準
9級10号 神経系統の機能または精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの

 

後遺障害として認定されるために必要なこと

前提として以下の症状が出ており、専門医の検査を受けて診断されていることが必要です。

 

1.事故の初期段階で症状はあるか

①起立性頭痛
起き上がった時に頭部全体に感じる鈍い痛みです。起立時に強くなり座ったり寝たりすると15分以内におさまります。

 

②体位による症状の変化
頭痛以外に耳鳴りや聴力の低下、光過敏などの症状が発生します。これらは体位(姿勢)により変化する特徴があります。

 

2.最先端の診断書基準に沿う画像所見があるか

①MRAによる診断
MRA(MRIアンギオグラフィ)血管画像撮影により、広範囲に「びまん性硬膜肥厚造形所見」(硬膜が太く厚くなっている)ことが確認できます。

 

②腰椎穿刺による診断
腰椎穿刺とは、腰から骨髄に針を刺して髄液を採取する検査です。
これにより、髄液圧が60mmH20以下の場合に低髄液圧症候群の基準を満たします。

 

③髄液漏出を示す画像所見
脊髄MRI、CT脊髄造影、RI脳槽造影のいずれかで髄液が漏れだしている部分が特定されます。

 

3.交通事故との因果関係を立証する

低髄液圧症候群は、大きなくしゃみや尻餅とついた場合など、他の原因により発症するケースもあり、交通事故の外傷が原因であると認められるためには、受傷後30日以内に発症しており、かつ、外傷以外の原因がないことが必要です。

 

これらの治療法としては2016年4月より「ブラットパッチ療法」といって膜の破れた箇所を塞ぐ方法が保険適用となりました。

 

交通事故に遭った時、ただでさえ自分ではどうしたらよいか分からなくなるものです。
低髄液圧症候群は専門医も少なく、医師もその存在を知らない場合もあり、どこへ行っても正しい対処法を教えてもらうことができず途方に暮れてしまうケースもあります。また、保険会社も発症と交通事故の因果関係を争ってくると考えられます。

 

こうした事情を考慮すると、被害者個人で適性な損害賠償を受けるのは難しいと言えるでしょう。
そのような時、弁護士に相談すれば、とるべき対応や専門医の紹介など的確にアドバイスし、知識や経験をもとに、より確実に高い等級の認定を受けやすくなり、手続きを弁護士に一任し治療に専念することもできます。

 


シーライト藤沢法律事務所では交通事故に関する知識、経験豊富な弁護士が丁寧に対応いたします。

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