【解決事例】交通事故に遭われたご夫婦につき慰謝料と休業損害名目で合計400万円を獲得した事例
依頼者: 40代男性/会社員
40代女性/専業主婦
傷害内容:お二人とも頸部捻挫・腰部捻挫
ご主人(通院9カ月)
賠償項目 | ご相談前 | 獲得額 | 増加額 |
入通院慰謝料 | 治療中に受任 | 約155万円 | 約155万円 |
合計額 | 治療中に受任 | 約155万円 | 約155万円 |
奥様(通院約9カ月)
賠償項目 | ご相談前 | 獲得額 | 増加額 |
入通院慰謝料 | 治療中に受任 | 約155万円 | 約155万円 |
休業損害 | 治療中に受任 | 約90万円 | 約90万円 |
合計額 | 治療中に受任 | 約245万円 | 約245万円 |
1 相談・依頼のきっかけ
交通事故の被害に遭い治療中のところ,相手損保から治療の打ち切りを求められたことをきっかけに,今後の後遺症の申請や示談交渉に不安があるとのことで,ご相談,ご依頼いただきました。
2 後遺障害等級の申請について
弊所にて後遺障害診断書等をチェックし,修正が必要な個物を洗い出し,医師へ修正を求めました。多少は修正に応じていただけたのですが,修正に応じていただけない部分もありました。
後遺障害等級の申請の結果は,残念ながら力及ばず,ご夫婦共に非該当との結果となってしまいました。
3 示談交渉の結果
奥様は症状が重かったので,異議申し立てを検討したのですが,これ以上の医学的資料の取付が難しく,時間もかかるため,ご相談の結果,異議申し立てはせず,示談交渉を行うこととなりました。
その結果,入通院慰謝料について裁判基準以上の金額を獲得することができ,かつ休業損害も比較的高額を獲得することができました。
4 弁護士の所感・解決のポイント
後遺症の補償を得るためには,自賠責保険において後遺障害等級が認定されなければなりません。
しかし,むち打ちや腰痛など自覚症状が主体の後遺症が残ってしまった場合,医師の作成する通院中の診断書の記載内容及び後遺障害診断書の記載内容によってその結果が大きく左右されることはもちろんですが,そのほかに,通院期間や通院日数,通院期間中の処方内容や検査結果も審査結果を左右する重要なポイントです。また,後遺障害等級の審査をする自賠責調査事務所によって判断がまちまちなので,自賠責調査事務所がどの地域か,ということによっても結果が左右されます。
このように,むち打ちや腰痛は,事後的に弁護士が工夫してもどうしても限界がある分野です。そのため,通院の初期段階から様々な工夫を凝らしていく必要があります。
交通事故でむちうちや腰痛になってしまわれた方は,万が一治らなかった場合のことを考え,お早めにご相談ください。